大人になってからでは遅すぎます 1に挨拶・2に返事・3に後始末 ばらの幼稚園 園長 楠邦江 2022.07.22

梅雨も明け、毎日暑く、本格的な夏がやって参りました。
早いもので、お子様たちと共々、私達も無事に1学期を終了することができました。ご家族のご協力に深く感謝申し上げます。
ご家族の皆様、盛夏のおりから、夏休みをどうぞご自愛下さいますようお祈りいたします。

必要な基本ルールを小さい頃に身に付けてしまえば、誰からも愛され大切にされる人になると思います。大人になってからでは、余分な知恵が働いて身に付かないものです。

返事の仕方や挨拶の仕方ひとつをとっても、明るくできる子、できない子、元気よくできる子、できない子、ほとんどしない子、丁寧にできる子、反対にぞんざいな子、と様々です。

そして、上手に好ましくできる子は、誰からも好感を持たれ、可愛がられ、時には誉められます。
そういう子どもは、日々の生活が楽しく生き生きとして、子ども本来の元気さにあふれています。

反対に、これらが好ましくできない子は、何となくうとまれ、不快感を持たれ、いつの間にかそれらが本人の性格や行動に有形無形の影響を与えていくことになります。
返事や挨拶をはじめ、人としてこの世で生活していくうえでの必須とされる様々な「作法」があります。
「礼儀作法」を身に付けている人は立派です。誰からも愛され、親しまれ尊敬されます。

さて、その大切な「作法」の基本は、実は子どもの頃からの家庭教育によって形作られていくものです。
幼児期、小学生期、いわゆる10歳までが人間として必要な基本ルールを感覚として身に付ける大切な時期なのです。

例えば、お礼を言うべき時にはすぐに「ありがとう」と言い、失敗や失礼があったらその場ですぐに「ごめんなさい」と謝らずにいられない・・・
これは感覚です。感覚はセンスです。
幼い時のしつけがこの感覚を育てます。時期をたっすると、この感覚の形成や修正は、なかなか困難になります。

基本は心のこもった挨拶です。
 嬉しい時には素直に「ありがとう」
 目上の人には、丁寧語で話しましょう。
 質問された時には、「はい」「いいえ」で答えましょう。
 「いただきます」の意味は「食べ物の命をいただく」ことへの感謝です
 「ごちそうさま」で気持ちを伝えます。
 街を歩く時は、背筋を伸ばして元気のよい歩き方をしましょう。
 周囲を幸せにする言葉、お年寄りや小さい子には親切にしましょう。

長い夏休みには、家庭教育!お母様のお力が発揮できる毎日ですね。大変な事ですが、どうぞ頑張って下さることをお願い申し上げます。