大切にしていること大切にしていること

仏教の誠心に根ざした教育

 仏教保育の目的は、ひとりひとりの人が授かったかけがえのない生命(心身)を大切にして人間として本当に意義のある生き方をするには、どうすればよいかということを考え求め、そのための生活を実行することにあると思います。

法句経

 一時、一時を かけがえのない生命をもつものとして、生活する態度と生活のしかたを大切に考えて生きるようにと考えています。
 ですから、「仏教保育」とは言いかえますと、「お釈迦様の教えをいただき学び、そして生命の尊さにめざめて、幼児、保育者、保護者がいっしょになって望ましい生き方を求めて努力し、励む毎日、そのもの。」だと思っています。
 すべてのものは、時々刻々と移り変わり、生命のあるものはやがて滅び、失われるのであるからこそ、かけがえのない生命を大切にすることが保育の基本とされています。

幼稚園とは・・・何を育てる?

ばらの幼稚園 子どもは、お母さんから生まれて赤ちゃんの時代を経て、幼児期(3~5歳)を迎えます。 この時期の子ども達は心も体も目ざましい成長を遂げます。
 昨日まで、お母さんに甘え頼ってばかりいた子が急にお兄さん、お姉さんみたいになったリ、周囲の物事や現象に対して、知的好奇心(興味や関心)を 持ち始めるのもこの時期です。
 何よりも大切なことに『心の成長』があります。心の成長の中に情操面があり、美しいものに感動したり、相手の気持ちを思いやる優しい心等が育ちます。
 また、集団生活の中で我慢することや、ルールを覚えていきます。
 例えば、家庭では自分のおもちゃなら好きな時に好きなように遊べますが、幼稚園では、友達と分け合ったり、順番を守ったりする態度が身につきます。
 お子様が、家庭の次に初めて出会う小さな社会、それか幼稚園なのです。

ばらの幼稚園の特色・・・どのように育てる?

ばらの幼稚園 『健康』『人間関係』『環境』『言語』『表現』の文部科学省の幼稚園教育要領をに基づいて幼児の発達課題をふまえて、幼児の個性を生かし、のびのびと活動できるよう、そして自立と慈悲の心として思いやりと感謝を基盤とするカリキュラムを作成しています。

 みんな仲良くのびのびと遊び、教師やお友達の話を聞いたり、話したり、絵画や制作、音楽の楽しさを味わいます。
 それらを楽しく活動でき、幼児の身についていくことを望み『子どものためになる保育』を教師が心をこめて援助しています。

 他人への思いやりを育てるということで、子ども達の汗でボランティア活動をお子なっております。それは、11月上旬に地域のへそまつりに参加して募金を集めます。
 集まった募金は西区社会福祉協議会を通じ、アジア・アフリカ難民の子ども達に、あるいは東日本大震災の援助金として寄付しております。よって、バザーは行っておりません。

心の教育とは

ばらの幼稚園 昨今なぜ幼児期に『心の教育』が必要であるといわれているのでしょうか。その背景には、すでにマスコミで報道されているように、今、子ども達の間では、いじめ、非行などの問題行為が増えています。また、中学ではナイフなどによる殺傷事件が頻発し、多くの子ども達が心をいやされないまま、希望のない日を送っています。
 その一つの要因として、最初の自己形成の時期である幼児期からの「命の大切さ・人を思いやる気持ち・自己抑制」などを学ぶ体験が不足していたのではないかということが指摘されたわけです。
 心は教えることができませんから、むしろ教育というよりも「育てる」「はぐくむ」という表現の方が合っていると思います。
 子ども達の「心」は、子ども達が自分で育てていくものですから・・・。「遊び」の体験からです。

 楽しいことやちょっとしたいやなことを体験しながら子ども達の「心」は自然にはぐくまれていくものです。
 そして知的好奇心(興味や関心)を持ち始めるのもこの時期です。
 「相手の気持ちを思いやる優しい心」が育ち、集団生活の中で我慢することやルールを覚えます。
 本園の日常保育は、教師が子どもと接する時、一つひとつていねいに対応しています。子ども達は、友達を求めています。友達と一緒にいられる事が嬉しくて仕方がないのです。そんな気持ちを大切にしてあげることが、心の教育につながっていくような気がします。

幼児期に身につけさせたい道徳性とは

ばらの幼稚園 幼児期には安全に関することはもちろん、友達の体や心を傷つけるなど、言ってはいけないこと、してはいけないことに気づかせることが大切です。階段でケンカして、友達をばかにするような言い方をして、相手の心を傷つけたりしたときなど、教師が機会をとらえて、してはいけないことに気づかせる工夫をしています。
 友達と仲良く遊ぶためには、一定のルールがあり、それを守らないとトラブルになって遊びがつまらなくなってしまうことも、実際の体験を通して知らせていきます。

ばらの幼稚園

徒歩通園について

 昭和29年の創立以来、一貫して徒歩通園を実施しております。歩くということは、生きる力をはぐくんでいると思うのです。日々変化する四季の風を肌で感じ、毎日お母さんと手をつなぎ、教師やお友達と一緒に交通ルールを守りながら、そして地域の人たちからの「おはよう!」「いってらっしゃい!」という朝の挨拶は、将来入学に際して情緒・耐えること・交通ルール・体力等と大変よい体験をし、安心して通学できると言われています。(小学校は徒歩通学ですから)
 これこそが『心を育てる』『生きる力』を育てる理想の保育であると確認しています。「生きる力」とは心の力と体の力を合わせたものです。

一定の場所まで、職員が送迎をしています。ご自分で送迎をしていただいてもかまいません。常時お車で通園の方は、願成寺の駐車場をご利用ください。

園内の安全性について

 本園では、次のように心がけております。

1 登降園は、すべて教職員が方面別に1人ずつ付いて安全に歩けるように指導しております。

2 就園中は、原則として表門・裏門ともカンヌキをかけております。

3 降園時は、顔見知り・母親以外の方には電話で事前に連絡のない限り、園児をお渡ししません。

4 地震などの不時の災害を予想して避難訓練を行っております。

5 園舎の耐震補強の検査は、行っております。

6 万一の場合には、安全を確認して保護者にお渡し致しますが、一時的に園内に残る場合に備えて、
   毛布などの寝具・避難用のテント・非常食・水などを備蓄しております。


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